2013年5月30日木曜日

My brain

消したはずの過去の記憶がそうさせるのか
知りもしないはずのぬくもりを求めるこの魂は
いったい誰のものなのか

自分のものだと思っていたのに
他人のものかもしれないと
気付いた途端に混乱をきたす

心と躯がバラバラなものだったとして
躯の在りかは明らかなのに
心の在りかは探しても探しても見当たらない

そうしてもっとバラバラになって
戻せないくらいバラバラになって
混乱を通り越して混沌の海に沈んでく
混沌の闇に埋もれてく

1mm

愛される人は最初から決まっていて
愛されない人も最初から決まっていて
自分が後者だと気付いた瞬間
あぁ独りで死んでいくのだと
受け入れ難い現実を
ただ受け止め
ただ受け入れる

躯は拒否反応を起こし
心はひたすらに逃避を求める
それでも
ただ受け止め
ただ受け入れる

先は靄に包まれ見えなくなり
過去の記憶も虚ろになる
現実に向き合えば
己の不用さに出会う
全てが無意味に思えても
ただ受け止め
ただ受け入れる

1mmにも満たない希望とか
奇跡とかいうものを請い願い
この世という世界に脚を留めて
ただ受け止め
ただ受け入れる

2013年5月26日日曜日

Hands

思い込みの激しい君を
僕はどれだけ守れるかな
近づいたと思った途端
心 離れてくから

その手に触れることができたらきっと
指先から不安を取り去るのに
拒絶されるのが怖くて
なかなか一歩 踏み込めない 弱い心

恐怖に怯えて伸ばせない手をしまいこんで
ただ君の姿 目で追いかける
手を伸ばさなきゃ
その手 掴まなきゃ
不意に消えてしまう前に

2013年5月24日金曜日

瞳にさよなら

君の瞳に映るのは僕なんかではなくて
きっと輝く未来なんだろう

僕の心には映っているよ
君のキラキラな容姿
眩いばかりに輝いて僕は悲しい
手も届かないほどのところで

僕はそっと見守って
そっとさよならするから

輝く瞳にそっとさよなら

2013年5月22日水曜日

いと愛し

僕は悲しい
君が独りだから
僕は哀しい
君の顔に笑みが見えないから
僕は愛(かな)しい

2013年5月13日月曜日

旅路へ

「頭を撫でてくれる人すらいない」って
嘆いているあなたは私の写し鏡
影もなく気配すらなく
そんな日々がいったいいつまで続くのかと
寿命が伸びたこの街で

二次元に引きこもりたくなる
現実逃避の旅へ出掛けようか
きっと大丈夫
周りのいい歳した大人たちだって
電車の中で新聞じゃなくて漫画を開いてる

あぁ私の写し鏡
いつになればその嘆きに終わりがくるの?
三次元の旅を始められるように

2013年5月12日日曜日

ふたつの矢印

不安の矢印と希望の矢印は同じ方向を向いてて
どちらか一方がかけるとか
どちらか一方が増えるとか
きっと無いんだろうな
うん
きっと無いんだろう

常に希望には不安が付きまとって
その先に希望が見えるから不安にもなるんだ

増えることはなくても
かけることはなくても
それぞれの矢印の長さが違うから
だから
だから不安だとか希望だとか
感情の波がどちらかに傾くんだろう
きっと

もし二つの矢印が同じ長さだったら
そんな時はきっと
どちらの波も感じられないんだ
だからきっと
矢印の長さが違うのは
例えそれが不安の矢印の方が長くても
きっと幸せなことだ
きっと幸せなことだ

2013年5月10日金曜日

カナシミノイロ

哀しみの中 すり抜けてきたはずなのに
その先に見えるのは またカナシミノイロ
何処までも何処までも続いてくそのイロは
背中にも続いてる
迷いなくきたはずなのに
それはまるで迷路のよう
抜け出せないループにはまりこんだこの身を
どう抜け出させたらいいというの?

カナシミノイロ それはまるであの日のイロ
カナシミノイロ きっとそれは明日のイロ

瞳を開けた瞬間 とびこんできたのは
いつもと同じカナシミノイロ
みる度みる度 心の温度が下がってく
そんなイロ

もう二度と見たくないな カナシミノイロ
これ以上目の前に表れないで カナシミノイロ

でも もしもそれで
そのイロ見せたくない人が救われるというのなら
いくらでも受け止めるよ
カナシミノイロ

あの人には見せたくないな カナシミノイロ
あの人には見せたくないな
カナシミノイロ

だからお願い カナシミノイロ
あの人のところに姿を見せないで
変わりにこの命さえ差し出すから

2013年5月6日月曜日

かばん

弱音を目一杯かばんに詰め込んで
溢れ出さないように必死で抑えてる
ふと誰かに欠片を渡しそうになるけど
渡せる人がいないのは幸いだ
きっとそうだ
そんな人がいたら
今すぐに渡してしまいそうだから

あぁまた大きなかばんにしなきゃな
欠片をふと落としてしまう前に
溢れ出てしまう前に
いつの日か出会うかもしれないそんな人と出逢う前に