2015年12月22日火曜日

滲海

ひと目でも会えればなんて呟いて
触れられないその人に出逢えたとて
増幅する哀しみが涙の海をつくる

幻だなんて承知の上と
嘲笑う現実に背を向けては
空(くう)に話しかける

声が聞こえた 姿が見えた
それだけで それだけでいいはずなのに
ひとつ叶えばまたひとつ
欲張りな魂は手を伸ばして傷付いてく

連れて行ってと手を差し伸べても
悲しそうに首を横に振るその人は
涙の海にも溺れずに其処に佇む

このまま溺れてしまえたのなら
どんなにいいだろうかと
滲んだ視界に姿映す

声が聞こえた 姿が見えた
それだけで それだけでいいはずなのに
ひとつ叶えばまたひとつ
欲張りな魂は手を伸ばして傷付いてく

ある日
声 聞こえなくなった
姿 見えなくなった・・・

声が聞こえた 姿が見えた
それだけで ただそれだけでよかったのに
欲張りな魂が消してしまった
忘却への恐怖 置き去りにして

2015年12月21日月曜日

君の背中

ちょっと前歩く君の背中
遠くなってく君の背中
心吐き出さないまま
また涙色に染まってく

見たくないものばかりが目に入って
気付きたくない現実は容赦なく突き刺さる

ループにはまって抜け出せない
息も絶え絶えに眩暈にやられてく

張り付いて離れない作り笑い
いまは唯一の想いのバリア
崩れ落ちそうな心背負って
今日もまた歩いてくんだ

2015年12月18日金曜日

涙顔

見えない空を紡いでく手のひらに
かざして現れたのはあなたの涙顔

この声が聞こえますか?
この声は届いていますか?
いますぐにでもいきたいのにあなたのもとへ

どんなに願っても叶わないことがあると
いつの日かあなたが教えてくれたこと
いまはそれが嘘だと笑ってほしい
どうか
願えば叶うと笑ってください

2015年11月26日木曜日

繋いで和

恨みの種を摘み取って
大海原に流してしまえ
その胸が醜く枯れてしまう前に

他人ばかりを眺めてはため息ついて
そんなんじゃ何時まで経っても
顔上げて生きられやしないんだ

顔上げてご覧
光射す道の彼方
負の力をプラスに変えて今

マイナスに導かれた先にあるのは
無意味な争い
そんなものに操られる葦になるな

自分で灯してくんだ
調和の光を
灯り繋いでくんだ
輪になって
輝かすんだ

2015年11月16日月曜日

生け!

どうしようもなく愚かだ僕ら
大切なものを見失っては傷付け
心痛める 涙流す

君の眼に映るのはただの怒りか?
悲しみが映っているのなら
振り上げた拳 無条件で降ろすんだ
愚かな応酬を繰り返すな!

受け止めるんだ命
壊すな魂
君の神が全てじゃない
ただ事実を受け止めるだけでいいから

何を信じてたって自由さ それでいい
自分の信じた道を歩めばいい
ただ人のレールを曲げようとするな!
干渉は争いを生み 災いをもたらす

十人十色でいいじゃないか
一色に染める必要なんてどこにある?
君の魂 虹色に輝かせて進め!
他を自分色に染めようとするな
互いの色を楽しんで色とりどりに生け!

2015年11月12日木曜日

ライムスター

飛んdetta ライムスター
あの日々にgood-bye
時空を舞う旅に出るよ

感情をひとつまみ
入れては混ぜるストーリー
出来上がるわ小さなサプライズ
溢れたのをかき集めたら
出来上がるか?大きなセレブレーション

感傷はoitette ライムスター
宙を浮かびsay, hello
片道切符で空かけ上がるよ

波打つ調べに耳傾けたら
涙が伝い落ちてさ
大波に乗って宇宙(そら)へ飛んでったとさ

飛んdettaライムスター
あの日々にgood-bye
時空を超えた旅に出てよ
僕らのライムスター

2015年11月8日日曜日

渦巻き

めぐりめぐった到着地点は
僕らの明日か 彼らの昨日か
ぐるぐる目まぐるしく回ってく日々に身を任せたら
いつかみた"時"が見えた

渦巻いてく欲望に飲み込まれながら進め
冷たくなってく心抱えながら進め
たとえ僕らの明日が欲望に塗れようとも

時折見えるフリーズ見逃すな
そのチャンスにしがみつくんだ
泥臭くスマートじゃなくとも

馬鹿の一つ覚えでいい
"フリーズを見逃すな"

一瞬で消えてく"時"にしがみつけ
明日に繋がってくように
渦に呑まれて"時"を刻め

2015年10月30日金曜日

ある日

赤い日

君と出会った


青い日

君が泣いた


黄色い日

君が笑った


黒い日

君が怒った


白い日


君と別れた

2015年10月28日水曜日

明日(あす)の空

明日の朝
僕はいくだろう
明日の朝
君とは違う道を選んで

人生に問いかけて明日を見てみる
何が見えた?何が映った?
人生に問いかけて明日に耳を澄ませる
君の声は遠く離れてた

明日の空に描いてく未来は
自由という枠に囚われて
みんなポップな色の筆をもつ
真白な筆を持ち
真白な雲に明日を描き
僕はいこう

明日の空
僕は描こう
明日の空
君が描かない未来を

2015年10月20日火曜日

あの空を追いかけて、僕はいくよ

遠く続いてく青を
どこまで追いかけていこうか
共に流れてくしろと共に
どこまで追いかけていこうか

やがて青はオレンジに染められ
時に血染めの朱(あか)になる

果ては紺青から漆黒へ染まり
イルミネーションを纏い始める

繰り返されていくその光景に
追いついては離されて
いつまでも追いかけてく
果てしないその姿
眩いばかりのグラデーション
あの空を追いかけて、僕はいくよ

2015年10月15日木曜日

その刹那、別て

目の前を歩くひときわ大きな背中
突然小さくなったそれを受け止めきれず
その刹那、別て

大きく温かい手に包まれてた日々は
いつしか懐かしい時間(とき)になってく
温もり返すように
その小さな手を包む日々が永遠に続くように
優しく穏やかな光のように包もう
あの日の貴方のように

過ぎ行くときの光に手をかざす
この手にその熱を移すように
その温もりを貴方へ返せるように

心の一片一片に刻まれた柔らかな光を摘み取って
貴方にあげる

ひとつひとつ重ねられた奇跡を
真綿で包んで届けよう
壊れぬよう優しく
この刹那、別て

2015年10月7日水曜日

Piece of Music

紡げ拗らせMelody
砕くように踏み鳴らすんだRhythm
飛び越えてくぜそのPiece of Music

昨日紡ぐ白い影に手を振って
黒い明日に手を掛ける

縁をKnock Knock叩けば
開く未知に飛び込んでいけ
迷わず出すんだそのStomp

殴り込んでけTomorrow
力一杯刻み込むんだBeat
解き放つんだそのPiece of Music

黒い幕突き破るんだ
両手に抱えたそのSoulで
いま

紡げ拗らせMelody
砕くように踏み鳴らすんだRhythm
飛び越えてくぜ
いま
解き放つんだそのPiece of Music

2015年10月4日日曜日

Veil

今日も零れるため息を一つ一つ拾って鞄にしまい込んだ
君に見えないように
君に拾われる前に
そうしないと何だか僕ってやつが壊れてしまいそうで
僕ら二人の均衡が崩れてしまいそうで
手が触れそうで触れない
そんな君との距離
僕は壊してしまいたくないんだ
例え苦い涙飲んでも

"好き"とたった一言
言えたらどれだけ楽だろう
"愛してる"と抱きしめられたら
どれだけ心軽くのだろう
けれど僕には出来ないんだ
君が離れていくのが怖いから

今日も息を詰めて
君に気付かれないようにって
馬鹿みたいに笑ってる
心見透かされないように
ベルベットみたいなベールで隠す

その瞳に溺れないように
目を細めて笑ったら ほら
瞳そらしてることわからないでしょ
見つめてしまったら
一瞬でベールが取れてしまうから

離れていかないように
今日も僕ら距離を保って歩いてく
僕ら歩く道が交わらなくとも
守っていくよ これからもずっと
君が気が付かないくらいな距離で
君が幸せになるの見つめながら

2015年9月30日水曜日

剣(つるぎ)

あなたは優しき貴方(ひと)に刃を向ける
その胸に抱えてる黒い塊この掌に吐き出して
ほら その刃をこの胸に突き立てて さぁ

黒々と表情を見せないその瞳は
いったい何を見ているの?
いったい何処を見ているの?
何も見えない箱に手を伸ばし
こじ開けよう貴方の明日を
だからその刃はこの胸に

明るい日々に背を向けて
見えない日々に埋まっていくその躰 
僕に預けて一度でいいから
チャンスをください

その刃で切り裂いてこの胸を
僕ならば深い傷にはならないから
"オイテイカナイデ"
あなたに突き立てた刃は僕も貫くから

2015年9月21日月曜日

あなたのもとへ

闇が支配する世界を徘徊している純白の天使
漆黒の薔薇を持つ僕じゃ不釣り合いだね
けれど泣き濡れた僕に手を差し伸べたのはあなただった

心が結露する前に
その涙を止めようこの手で
どんな戒めを受けようとも
僕はあなたの元へ
純白の薔薇を届け続けよう
枯らさぬよう染まらぬように

差し伸べられた手は冷たくて
まるで雪のようだった
繋いだ手から美しい旋律が流れ込んでくるようで
僕はあなたに流れる音楽を聴いた
あなたの微笑みのような音楽を聴いた

心が結露する前に
その涙をすり替えようこの手で
どんな罰を受けようとも
僕はあなたの涙を盗みに行くよ
溢れてしまう前に

たとえこの命にかえても
僕は行こうあなたの元へ

心が結露する前に
その涙を止めようこの手で
どんな戒めを受けようとも
枯らさぬように染まらぬように
命と引き換えても僕は行こう
あなたの元へ

2015年9月20日日曜日

ナンテコトナイ奇跡

ねぇ教えて・・・生きる意味を

Every Morning
ただなんとなく目覚ましに起こされて
ただなんとなく口動かして食べ物放り込んで咀嚼してる

ナンテコトナイ日常
ナンテコトナク生きてる

当たり前に見える日常を日々やり過ごす僕ら
それが恐ろしいほど幸せなことだとも気付かず
実に奇跡と呼ぶに相応しい毎日なのにね
ほら今日も気付かず通り過ぎてく

「おやすみ」の一言も言えずに
チクリと刺す罪悪感
わかってはいても"当たり前"は心鈍らしてく

奇跡の日々をやり過ごしては
空虚が心を支配していく
何故彼が?何故彼女が?何故僕は?
疑問符を打ち続けた心に見えたのは
真っ暗な未来(あした)

ねぇなんで?ねぇ何故なの?
僕は日々息を吸ってる瞬きしてる
ねぇなんで?ねぇ何故なの?
アヌビスが選ぶのはいつも別の誰か
ねぇ教えてよ
僕を生かす意味を・・・

ナンテコトナイ日常
ナンテコトナク生きてる
奇跡の中をナンテコトナク生きてく・・・

2015年9月18日金曜日

Diving For Yours

走って走って駆け抜けろ そう
目の前を通り過ぎる未来にDiving
一度でいい 突っ走ってみたらいいのさ

二度とは来ないその1秒を
僕らはどれだけ知ってるんだろう
待ちわびた時の中で素知らぬ顔がこちらを見てる

叩き割れよDefaultなんて
Overrideして乗り込むんだそのWay

Run and run and run and round
目が回るほど振り回されるな
Stop and Stomp
大地踏みしめろその足で

みたびおとずれるというその魔物に
飲み込まれるな
HeartのPowerで蹴散らせそのDemon

蹴り倒せ立ちはだかるWall
乗り越えろそのSwamp

Run and run and run and round
目が回るほど振り回されるな
Stop and Stomp
大地踏みしめろその足で

通り過ぎる未来にDiving
全速力でRunning Swiftly

2015年9月13日日曜日

煙(けむ)の彼方へ

闇を奔(はし)るサバイバー
閃光が止める時に向かって
疾風の如く駆け抜けてく
惑いは一瞬で失せ
ただひたすらに煙(けむ)の彼方へ

時空を超え届けよと
その声が叫ぶ先には
悲痛のまなざしが答えを探してる

互いに置いていくのだからと
慰めの歌が聞こえる
その歌に押されるように
一歩また一歩離れてく

闇を奔(はし)るサバイバー
閃光が止める時に向かって
疾風の如く駆け抜けてく
惑いは一瞬で失せ
ただひたすらに煙(けむ)の彼方へ

2015年9月3日木曜日

雲間に見えた真実は、いったい何処へ消えたのだろう

縁をなぞるように描いた曲線は
気付けば儚くも失せ
角張った野心だけで描かれた直線が
大きな顔してこっちを見てる

呑み込まれるものかと
複雑な螺旋を描き昇る心は
足掻き足跡残してく

点々と連なるそれを辿るように
「おいで、聖なる世界へと」

雲間から覗き込むその顔を
忘れることはないだろうから
僅かな隙間消えてしまう前に
「この手に掴まって」
その声に踊ろう

2015年9月2日水曜日

時に二人

時を止めずに追いかけたあの日を
君はいまなら何て言うだろう
僕らの歩いてきた道は
間違いなんかじゃないと
言ってくれるかな

強い風に押されるままに出逢った僕ら
気付けば見知らぬところまでやってきてた
見たことのない景色は高揚し
あの日僕らを手招いてた空
それは今でも輝いていて

止まない風に抵抗してさ
必死にしがみついていたのは妖で
堕とされた言霊はなしのつぶて
空虚とともに消えた

あの時を止めたら僕ら
今頃何処にいたのかな
君の声が飛んでく先に
見えたのは真白だった

眩さに切り裂かれた言霊
二つ別れて飛んでく 堕ちてく

時が過ぎても容姿(すがた)見せない君
何処へ行けば逢える
何処へ行けば逢える・・・

木霊す抑揚のない声
徐々に重なってくそれを
僕らは他人事みたいに眺めてた
背中合わせに眺めてた

2015年8月22日土曜日

君が選んだ道を ねぇ
認めるって言ったら
やっぱり不謹慎かな
けど僕は認めるよ
白い眼を向けられようとも

何が正しくて 何が間違ってて
そういうことじゃないと思うんだ
たとえ間違ってたとしてもさぁ
それが君の意思だったんでしょ?

傷付け傷付くことから一足先に降りた君を
僕はそれもひとつの勇気の形だと
そっと見送るよ
そんな勇気 僕にはないから

たまに今でも過るよ もしかしたらって
けれどそのもしもが幸せかどうかなんて
僕らにはわからないから

怒号に囲まれても 嗚咽に囲まれても
そっと見送ろう
それが君の倖せだと信じて