2015年6月30日火曜日

千里を走る

言霊は千里
動く間に容姿(すがた)を変える
合間に擦れ違う者々が
闇の者か光の者かと左右され
天使の言霊も何時しか悪魔のそれとなる

悪戯に通り過ぎていく万物よ
何故同じ形(なり)をしているのか
闇に仕えし者はそれとわかるよう
光に仕えし者もそれとわかるよう

我の言葉に見破りの水があれば
我の言葉に誤りを弾き飛ばす風があれば
我の言霊は容姿(すがた)変えることなどなかろうに

故に我は千里を走る

2015年6月22日月曜日

白光

不快な音を携えて
おまえは何処までついてくるんだ
首を締め付けるような熱に魘され瞼を明ければ
覆い被さるように魔物が通り過ぎる

漆黒に覆われた時の中へ
飲まれそうな身体を押し退けて
這い上がるように抵抗は増してく
足掻けば足掻くほど沈んでいくというのに

白光を目指せ
白光に手を伸ばせ
足掻かずただ祈れ
底なしの黒影に引きづり込まれたくなくば

2015年6月15日月曜日

あがき

己の無力さに涙が溢れそうになる
あぁこのまま このまま
光の中ではやっぱり生きられないの?

覚悟の上だと わかってたことだと
頭の中で囁く声
喚くように割けるような叫び声をあげた

闇に引き込まれそうになるたび
心を言霊に刻み魂の分身を作る

なんて無意味だ
なんて虚しい足掻きか

心の起伏消して
闇に堕ちるその時まで

2015年6月14日日曜日

go your way

深緑のアーチ潜り抜けて歩いて行く後姿
隣には君の愛しい人が肩を寄せて go your way

追憶の日々を
黒曜石のような瞳が語ってる
届かないところまで来てしまったと
伏し目がちに訴える

その指に触れたくて伸ばした手は
ただ闇を彷徨うだけ
誘われるように辿り着いたそこは
誰かさんの tears lake

声を殺すように流すのは君のblood?
それとも僕のblood?
心洗うように降り始めた雨の中で
僕らはそれを洗い流した

どうせ消えてしまうのなら
君の太陽で僕を照らさないで

深緑のアーチ潜り抜けて歩いて行く後姿
見知らぬ人を連れて君は go your way

幸せの足音

幸せの足音は何種類あるのかな
一番多い足音を聞くことは出来ないってわかってるけど
「愛してる」という言葉も
全身を包み込まれるように抱かれることも
これから100年生きたって無いってこと

私に聞こえる足音は何番目?

2015年6月10日水曜日

だから僕は結末のない物語を描く

明日を蹴り上げて
未来へワープ
なんて
してみたいなそんなこと
出来そうじゃないってそんなこと

未知の道へ踏み出すんだ僕ら
0%気取って勇み足の間にさよならさ

Leave alone Leave alone
されたくなきゃ明日へ Advance
蹴り上げろ未来

昨日蹴り飛ばしたって
なんにもなりゃしないさ
だから
振り向かず駆け抜けてやるんだ
後ろなんて見てないで
さぁ

明日も明後日も未来には過去さ
振り返ってる間に3日分のおはよう

Leave alone Leave alone
されたくなきゃ明日へ Advance
蹴り飛ばせ過去(パスト)

未知の道へ踏み出すんだ僕ら
0%気取って勇み足の間にさよならさ

Leave alone Leave alone
されたくなきゃ明日へ Advance
未知へ向かって蹴り上げろ未来
だから僕は結末のない物語を描く

2015年6月8日月曜日

あなたの空に光る星を僕は見えない

僕は見えない 僕は見えない
あなた手に光る星
僕は見れない 僕は見れない
あなたの顔をつたう光

流星のように去っていく背中を
どれだけ見つめてただろう
地平線の彼方にあなたが消えるまで
波打つ瞳を向けていた

幾つ時を数えても
幾つ夜を越えても
何もない 何もない

振り返らない 振り返らない
僕が塵になろうとも
振り返れない 振り返れない
僕の視線は届くことなく

薄く引かれた異次元のカーテン
μ(ミクロン)も破れない僕の鼓動
摑み出して放り投げよう
空へと

僕に見えないあなたの宙に

2015年6月2日火曜日

日々を踏みしめながら進む 進む
街路樹もないガードレルもない
何の境界線もない道を
僅かな光だけを頼りに歩いてくんだ

細やかな嘘に惑わされ
偽りの光に着いていく憐れな心
辿り着いたなら欲望の熱に焼かれ
荒んだ黒い塊が放たれてく

惑わされないと言えるか?
惑わさないと誓えるか?
己の不安定信じて
確固たる光信じて
今日も道を歩いてく
明日も道を作ってく