2015年8月22日土曜日

君が選んだ道を ねぇ
認めるって言ったら
やっぱり不謹慎かな
けど僕は認めるよ
白い眼を向けられようとも

何が正しくて 何が間違ってて
そういうことじゃないと思うんだ
たとえ間違ってたとしてもさぁ
それが君の意思だったんでしょ?

傷付け傷付くことから一足先に降りた君を
僕はそれもひとつの勇気の形だと
そっと見送るよ
そんな勇気 僕にはないから

たまに今でも過るよ もしかしたらって
けれどそのもしもが幸せかどうかなんて
僕らにはわからないから

怒号に囲まれても 嗚咽に囲まれても
そっと見送ろう
それが君の倖せだと信じて

2015年8月21日金曜日

影見ぬ人

刹那的感情抱いたまま
その人はいった・・・

気付かない気付けないままに
そっと居なくなるその影を
僕は掴まえておけずに
光になってからようやく気付くんだ

大事大事と叫んでは
またひとつまたひとつ
消えてく光追い付けずに

短いストロークがスパーク
見えないものはないなんて錯覚
頭の中引っ掻き回して
君のもとへ 1秒でも速く

近付いたら離れてくだろう
解らないようにそっといっても
追い返されてやっとわかるんだ

長く感じられるよ
永遠のように永く
ないものは無いと分かりきった嘘
紡いでは解いて手
にわか温度感じた

君のストロークがスパーク
叶わないものはないという純粋
偽りに気付いた魂はのたうちまわる
1秒でも速く 1秒でも速く
刹那的感情抱いたまま
その人はいった
その影見ぬまま・・・その人はいった

2015年8月20日木曜日

君の未来(あした)

君が歩んできた道を
僕ら繋げて歩いてくから
君に誇れる僕らになれるように

ひとつひとつ紡いでいく
壊さぬよう 穢さぬよう
白く光る眩さに瞳細めながら

手と手と心 繋ぎ合わせ
固く結んで守り抜くよ その心

君が進むはずの未来(あした)
僕ら守って一歩ずつ
ゆっくりでいい歩んでくから

雲間抜けて見える橙(おれんじ)も
もう見ることはできないのだから

何処で歯車違(たが)えてしまったの
何処までいこうとしていたの
・・・独りで

君 追いかけて 追いかけて
いつの間にか追い抜く日が来るんだろう
失くしたものを僕ら取り戻すために

君が歩んでくはずの道
僕ら作ってくから あの日の色探して
ねぇ見ててよ
ねぇそこで
ねぇ・・・

2015年8月19日水曜日

秋風わらう

秋風吹く夜(よ)を描(か)ける火は
瞬く間に美し散り際
儚き想いと共に消える

この夜のようにあの日も
纏わりつく滴に苛立ちをおぼえてた

投げ掛けられた言葉に
一瞬にして消えた滴
静かに去ったひとつの恋

駆けてく また 駆けてくあの日々を
追いかけて 追いかけて
過ぎて行く背中 追い越せずいるんだ

秋風は僕にわらった
瞬く火は僕をわらった
いとおかしと嗤った

2015年8月12日水曜日

光り輝く明日なんて、いったい誰が見るのだろう

空は今日も雲に覆われて
時折天空から光が降りてくる

注ぐ僅かな光を求め
おしくらまんじゅう繰り返す
なんと滑稽な情景か
他を押し潰さんとする必死とは

たとえ細やかな輝きでも
それを掴めば明日は光りだす

いったい誰が見るのだろう
いったい誰が見るのだろう
この輝く明日を
僕はわからず闇に帰る

到底届かぬ光のために
この魂擦り減らすより
僕は傍観者になろうと決めた

いったい誰が見るのだろう
いったい誰が見るのだろう
輝く明日の希望
僕は諦めることで得ることを選んだ

いったい誰が・・・
いったい誰が・・・

いったい誰が見るのだろう
いったい誰が見るのだろう
この輝く明日を
輝く明日の希望
僕は得るために諦めの道を選ぶ

2015年8月9日日曜日

碧い星の上で

この碧い星の上
争いがなくなることはないと
ぼやけた現実しか見てない瞳は気付けるのだろうか
祈り捧げる人を嘲笑うように続いている銃声
横を向けば続いている音無き睨み合い
僕たちの当たり前が当たり前ではなくて
逆さまな当たり前が同じ空の下にあるということ
君の心には見えているのだろうか
神様はたった一人じゃないという世界が
どれほど寛容で生きやすい場所なのかと
取るに足らないことさえ許されない
そんな世界が海の先にあるということ
願いとは裏腹に人間の愚かさは消えないと知った上で
僕たちに何ができるだろう
聞く耳を持たない人々に未来を阻まれながら
僕たちは何ができるだろう
人が人である以上消えない憎しみや嫉みという感情が
彼らを過ちへと引きずり込んでいく
非力を束ねて立ち向かう術しか知らない僕たちは
止まない争いに立ちはだかるため一つずつ
この非力の束を増やしていくんだ

2015年8月6日木曜日

黒いクロス

黒く黒く黒い黒きクロスなリズムが
暗く暗く暗い暗闇に彷徨い流れ続けてる
ああ 黒い黒い黒い・・・黒い集団に紛れてく
黒く黒く黒く・・・塗り潰し姿隠そう
見つからないように
見つからないように慎重に

ふわりと通り過ぎてく影を掴むことは出来なくて
それはやおら立ち上がり去っていく

僕らの眼に映る全てがすべてではないと
そっと伝えてふと消える
そう無きもののように

僕は行けるだろうか
この先へ生けるだろうか
雲を掴むような奇跡の領域へと向かっていけるだろうか
黒い集団に紛れたままで

立ちはだかる集団の影で
どんなリズムを刻んでいくの?
「僕はここに居るよ」そう叫ぶようなリズムを

黒い集団にのみ込まれ紛れてく
この魂を何処にしまおうか
見つからないよう

黒い集団に紛れて白い個を描く
黒にカムフラージュして白を描く
光を隠せ!白い光を隠せ!
潰されないよう
白い個を黒い集団に生く