2015年9月30日水曜日

剣(つるぎ)

あなたは優しき貴方(ひと)に刃を向ける
その胸に抱えてる黒い塊この掌に吐き出して
ほら その刃をこの胸に突き立てて さぁ

黒々と表情を見せないその瞳は
いったい何を見ているの?
いったい何処を見ているの?
何も見えない箱に手を伸ばし
こじ開けよう貴方の明日を
だからその刃はこの胸に

明るい日々に背を向けて
見えない日々に埋まっていくその躰 
僕に預けて一度でいいから
チャンスをください

その刃で切り裂いてこの胸を
僕ならば深い傷にはならないから
"オイテイカナイデ"
あなたに突き立てた刃は僕も貫くから

2015年9月21日月曜日

あなたのもとへ

闇が支配する世界を徘徊している純白の天使
漆黒の薔薇を持つ僕じゃ不釣り合いだね
けれど泣き濡れた僕に手を差し伸べたのはあなただった

心が結露する前に
その涙を止めようこの手で
どんな戒めを受けようとも
僕はあなたの元へ
純白の薔薇を届け続けよう
枯らさぬよう染まらぬように

差し伸べられた手は冷たくて
まるで雪のようだった
繋いだ手から美しい旋律が流れ込んでくるようで
僕はあなたに流れる音楽を聴いた
あなたの微笑みのような音楽を聴いた

心が結露する前に
その涙をすり替えようこの手で
どんな罰を受けようとも
僕はあなたの涙を盗みに行くよ
溢れてしまう前に

たとえこの命にかえても
僕は行こうあなたの元へ

心が結露する前に
その涙を止めようこの手で
どんな戒めを受けようとも
枯らさぬように染まらぬように
命と引き換えても僕は行こう
あなたの元へ

2015年9月20日日曜日

ナンテコトナイ奇跡

ねぇ教えて・・・生きる意味を

Every Morning
ただなんとなく目覚ましに起こされて
ただなんとなく口動かして食べ物放り込んで咀嚼してる

ナンテコトナイ日常
ナンテコトナク生きてる

当たり前に見える日常を日々やり過ごす僕ら
それが恐ろしいほど幸せなことだとも気付かず
実に奇跡と呼ぶに相応しい毎日なのにね
ほら今日も気付かず通り過ぎてく

「おやすみ」の一言も言えずに
チクリと刺す罪悪感
わかってはいても"当たり前"は心鈍らしてく

奇跡の日々をやり過ごしては
空虚が心を支配していく
何故彼が?何故彼女が?何故僕は?
疑問符を打ち続けた心に見えたのは
真っ暗な未来(あした)

ねぇなんで?ねぇ何故なの?
僕は日々息を吸ってる瞬きしてる
ねぇなんで?ねぇ何故なの?
アヌビスが選ぶのはいつも別の誰か
ねぇ教えてよ
僕を生かす意味を・・・

ナンテコトナイ日常
ナンテコトナク生きてる
奇跡の中をナンテコトナク生きてく・・・

2015年9月18日金曜日

Diving For Yours

走って走って駆け抜けろ そう
目の前を通り過ぎる未来にDiving
一度でいい 突っ走ってみたらいいのさ

二度とは来ないその1秒を
僕らはどれだけ知ってるんだろう
待ちわびた時の中で素知らぬ顔がこちらを見てる

叩き割れよDefaultなんて
Overrideして乗り込むんだそのWay

Run and run and run and round
目が回るほど振り回されるな
Stop and Stomp
大地踏みしめろその足で

みたびおとずれるというその魔物に
飲み込まれるな
HeartのPowerで蹴散らせそのDemon

蹴り倒せ立ちはだかるWall
乗り越えろそのSwamp

Run and run and run and round
目が回るほど振り回されるな
Stop and Stomp
大地踏みしめろその足で

通り過ぎる未来にDiving
全速力でRunning Swiftly

2015年9月13日日曜日

煙(けむ)の彼方へ

闇を奔(はし)るサバイバー
閃光が止める時に向かって
疾風の如く駆け抜けてく
惑いは一瞬で失せ
ただひたすらに煙(けむ)の彼方へ

時空を超え届けよと
その声が叫ぶ先には
悲痛のまなざしが答えを探してる

互いに置いていくのだからと
慰めの歌が聞こえる
その歌に押されるように
一歩また一歩離れてく

闇を奔(はし)るサバイバー
閃光が止める時に向かって
疾風の如く駆け抜けてく
惑いは一瞬で失せ
ただひたすらに煙(けむ)の彼方へ

2015年9月3日木曜日

雲間に見えた真実は、いったい何処へ消えたのだろう

縁をなぞるように描いた曲線は
気付けば儚くも失せ
角張った野心だけで描かれた直線が
大きな顔してこっちを見てる

呑み込まれるものかと
複雑な螺旋を描き昇る心は
足掻き足跡残してく

点々と連なるそれを辿るように
「おいで、聖なる世界へと」

雲間から覗き込むその顔を
忘れることはないだろうから
僅かな隙間消えてしまう前に
「この手に掴まって」
その声に踊ろう

2015年9月2日水曜日

時に二人

時を止めずに追いかけたあの日を
君はいまなら何て言うだろう
僕らの歩いてきた道は
間違いなんかじゃないと
言ってくれるかな

強い風に押されるままに出逢った僕ら
気付けば見知らぬところまでやってきてた
見たことのない景色は高揚し
あの日僕らを手招いてた空
それは今でも輝いていて

止まない風に抵抗してさ
必死にしがみついていたのは妖で
堕とされた言霊はなしのつぶて
空虚とともに消えた

あの時を止めたら僕ら
今頃何処にいたのかな
君の声が飛んでく先に
見えたのは真白だった

眩さに切り裂かれた言霊
二つ別れて飛んでく 堕ちてく

時が過ぎても容姿(すがた)見せない君
何処へ行けば逢える
何処へ行けば逢える・・・

木霊す抑揚のない声
徐々に重なってくそれを
僕らは他人事みたいに眺めてた
背中合わせに眺めてた