今日も零れるため息を一つ一つ拾って鞄にしまい込んだ
君に見えないように
君に拾われる前に
そうしないと何だか僕ってやつが壊れてしまいそうで
僕ら二人の均衡が崩れてしまいそうで
手が触れそうで触れない
そんな君との距離
僕は壊してしまいたくないんだ
例え苦い涙飲んでも
"好き"とたった一言
言えたらどれだけ楽だろう
"愛してる"と抱きしめられたら
どれだけ心軽くのだろう
けれど僕には出来ないんだ
君が離れていくのが怖いから
今日も息を詰めて
君に気付かれないようにって
馬鹿みたいに笑ってる
心見透かされないように
ベルベットみたいなベールで隠す
その瞳に溺れないように
目を細めて笑ったら ほら
瞳そらしてることわからないでしょ
見つめてしまったら
一瞬でベールが取れてしまうから
離れていかないように
今日も僕ら距離を保って歩いてく
僕ら歩く道が交わらなくとも
守っていくよ これからもずっと
君が気が付かないくらいな距離で
君が幸せになるの見つめながら