2016年12月25日日曜日

優しい嘘

願えば叶うと誰が言った
伸ばせば届くと誰が言った
数多重なり遠ざかる星のように

落ちそうな High
矛盾して Lie
妨げぬ戯言
踊るようにすり抜け

離せば寄り付く Fake
道に投げ捨て Take
取り返せぬままに
過ぎゆく明日

真っさらな時を描く
綴る Story は煙(けむ)の中
吐く息の白さに知るんだ
優しい嘘

2016年12月24日土曜日

とどけ

たわいない言葉も 風が消してく
描きかけの未来も 時が消してく
砂に書いた想いみたく

時よ 時よ
時空は超えなくともせめて
届けてよ 残した思いを

風よ 風よ
飛んでいけなくともせめて
届けてよ その気流に乗せて

2016年12月13日火曜日

月灯

さした光
ぼんやりと灯る

この想い空に投げてさ
届くかな遥か彼方
あなたのところへ

わからなくていい
知らなくていい
きっと届くから

さした光
あなた連れていくの
祈ろうか今宵
ぼんやりと灯る月に


さした光
ぼんやりと灯る

2016年12月6日火曜日

或いは有限

駆け込んだ
ここは何処 ここは何処
脳内 響くノイズ
追い討ちをかけるように

あぁ あの朝 あの日の
返すも戻らぬ日々をおいて

迫りくる期限
過ぎ去る無限
或いは有限

放り投げた
その先はある その先はある
目の前 染める ホワイト
全てを反射して遠ざけてく

時はきたの 何食わぬ顔ぶら下げ
無言で通りすぎるわ あの闇へと

轟く不協和音
背に乗せ飛べよ明日へと

2016年11月29日火曜日

時の棲家

今宵、時の棲家
逃げ込んだ先にみたのは
息ひそめる眼(まなこ)
瞳模様はうらはらに
温もり求め揺れ動く

差し伸べようかこの手
奪おうかその寒さ熱さで

戸惑いに彷徨うは鐘の音
気が付けば暮れゆくよいの中

誰思う君は
この熱を求めんと
左右に揺れ動く

引き出そうかこの腕
抉じ開けるようにその熱さ

惑わず求むれば隙間から
差し込む光が創る影のように

今宵、時の棲家
逃げ込んだ先にみたのは
息ひそめる眼(まなこ)
瞳模様はうらはらに
温もり求め揺れ動く

2016年11月7日月曜日

神経細胞

幸せがひとつ降ってくると
なんだか不安が掛け算されてさ
代償が取られるような気になるよな
そんなことばかり過ぎって夜な夜な

恐怖に怯えるニューロンは
いつも楽しさから悲しみ連れてくる
回路がひかれてんだなもう
嬉しさが淋しさ連れてくる

冷たく笑顔を紡いでは突き放してく
幸福なんてそんなものさきっと

そんな風に言い聞かせてさ
ほらバランス測ってんだ

2016年10月26日水曜日

悔ヲ楽

人は後悔する生き物なのでしょう
選択肢が増えるほどに後悔の数も増えてく
立ち止まることも許されない日常のなか
疑心暗鬼に定めた方へ歩いてく
悔いのない人生とかいう選択肢はあるわけもなく

時がただ過ぎ去るのを見てるだけでも
何をできるわけでもなくても
もし選択できたならと悔いるのでしょう
それならばいっそ後悔を楽しめばいい

悔いて悔いてその度に
別の道歩んだ自分
ファンタジー見つめて
ファンシーに歩めばいい

悔いて悔いてその度に
これから来る選択肢に向かい
堂々と選んで行けばいい
ロールプレイングみたいに

2016年10月21日金曜日

サクラノキノシタ

どうしようもなくて
わからなくて わからなくて
濁流に飲み込まれるような
苛まれてはまた流されてく
その身散らして

半透明な扉の先に
手を掛けて また離して
逃げ出せない身体は
塊がそこにある

流されて とどまって
繰り返し 動いてく
いきつく先もわからぬまま

その声導く先にあるのは
ねぇ仕合わせだと言ってよ
涙流すことさえ許されない
そんなものにのみ込まれないで

光がなけりゃ僕は生きられない


どうしようもなくて
わからなくて わからなくて
濁流に飲み込まれるような
苛まれてはまた流されてく
その身咲かせて

2016年10月1日土曜日

まきもどせときを

くるくるまわるメリーゴーランド
同じところをぐるぐるめぐって
まわりまわったあの日々まで
まきもどせときを

妖しげに踊りだす木々に
魅せられて進む樹海
限られた空間で揺れる結界
破れてはまた

乱されてはその度
闇の中を這いまわり
みまわれる眩暈
引き摺らぬよう

くるくるまわるメリーゴーランド
同じところをぐるぐるめぐって
まわりまわったあの日々まで
まきもどせときを

2016年9月28日水曜日

わがまま

なんで居るんだろう
なんで居るんだろう
わがままな魂は
とどまることなくはためいて

はためいわくに揺らめく闇を
ばたつかせ進むのは
どこへ?ダレノタメ?
このココロ空っぽになるまで

どうしようもなくわがままに
自嘲してく狂ったように
最期に流すのは何かな?
悲しみの涙か、それとも・・・

いらないんだこんなのは
いらないんだこんなのは
知りながら狼狽えては
繰り返すんだあやまち

もうデタラメに生きればいいか
いっそのこと
ココロにもデタラメに
いっそのこと
きっとそれが最期のわがまま

2016年9月25日日曜日

僕の言い訳

言い訳がないと話せないなんて
馬鹿みたいよねって
泣きそうに笑う君に魅せられた僕は
どうしたらいいの?
押し殺した胸で聞く色恋沙汰
その主人公(ヒロイン)に惹かれてる僕は
どうしたらいい?

思い人に話しかけることすらままならなくて
もやもやした感情をつらつらと語って

彼はおしゃべりな人が好きなのにって
明るい人が好きなのにって
叶わないってわかってるのにって
その言葉まるきり君に返すべきかな?

絶え間なく続く愚痴とか惚気とか
すべて受け止めるから
吐き出してよいつだって
君に会いたい僕の言い訳

周りはみんな簡単に話しかけてるからって
真似しようとしたけど無理だったって

無口は嫌いな人だからって
だからきっと とうに嫌われてるんだって
もう終わったってわかってるって
同じ思いの人がほら 目の前にいるよ

泣き出しそうな顔して話すから
すべてを包み込みたいんだ
胸なら貸すよなんて
君が欲しい僕の言い訳

絶え間なく続く愚痴とか惚気とか
すべて受け止めるから
吐き出してよいつだって
君に会いたい僕の言い訳

君の言い訳は僕の言い訳

2016年9月21日水曜日

new philosophy

興味があるってそんなに良いこと?
興味があるってそんなに良いこと?

興味があったら首突っ込むだろう?
誰が何を信じてるとか気に留めて
それに間違ってるとかなんとかケチつけんだ
それでなんやかんやあーだこーだ争ってちゃ世話ないよな

興味がないって悪いことかな?
興味がないって悪いことかな?

興味が無けりゃ気にも留めないさ
誰が何を信じていようと
誰が何を勧めてこようと
否定もしなけりゃごり押しもしない
互いに興味が無けりゃ上手くいくんだろうに

争いのど真ん中には必ずいるのさ
人に興味がある奴が
興味があるから否定する

信じるものを強制するな
信じるものを否定するな
自分が見えてないもん見えてるところに興味を示せ!

2016年9月8日木曜日

和-ひとつ-

踏み込んだペダル 音を濁す
不協和音響かせる指先は頼りなく揺れる
ただこの時が終わらぬように
ただこの先がなくらぬように

紡いでく言語はなんであれ
伝えたい想いはきっとひとつだ

燻らせた紫で 煙に巻く今夜
届かぬとみせかけて聞こえてきたのは死角からのHi
時を止めずに進むのは難しい
時を止めて進むのは簡単だ

閉じ込めれば早いのだろう
でもきっとこの先も紡いでくのだろう

思いとは裏腹な表情浮かべ
微笑する瞳がみる先に
あるのはきっとひとつだ

2016年8月19日金曜日

笑泣乱舞(しょうるいらんぶ)

ぽつりぽつりと降る雨のように
それはぞれぞれ
ばらばらに存在していて
まじわるものもいれば
そうでないものもいるのね

この魂はきっと
きっとまじわらないものなのでしょう

ひとひら 舞い落ちる夜空
はらはら 舞い狂う薄紅色
洗い流しては
夜風に乗って舞い踊れ

きっとどこか
そっとどこか
なんて
まじわらないまま
笑泣乱舞

2016年8月14日日曜日

涙道

一人とぼとぼ荊道(いばらみち)
駆け抜けては傷だらけ
ボロボロと辿り着くそこは
きっと無彩色の世界

彷徨う腕を掴む人もなく
ただ彷徨い歩くだけ

瞳(め)から涙が溢(こぼ)れても
気に止めるような人もない
何も見えずに転んでも
誰に見られることもない

今日も明日もとぼとぼと
歩く夜毎に涙道

2016年8月11日木曜日

観生

何も出やしないけれど 期待したくなる
次はきっと そうさきっとと 期待したくなる

なぜだか魂は 時折ひどく楽観的で
その楽観に度々ついていけなくなるから
埋まらない溝に溜息落として
きっとこれからも生きてきます

わかっているのにね
だけれども埋められないのはきっと この性(さが)かな
止まらぬ悲観に足をすくわれて転げ落ちそうに
たぶんこれまで生きてきました

理由なく生きるのは恐くて怖くて
おののいては躓いて繰り返して
時々のぞく明るさは眩しくて
とてもじゃないけど ずっとは居られないでしょう

暗さの中に生きていくのだとしても
垣間みえる期待が
きっと生かしていくのでしょう

2016年7月29日金曜日

黒きもの

やみを徘徊する瞳は
何処へゆくの?なにを辿るの?
行く末は見えなくとも
気圧されるように歩み歩み
濁った心抱えて
何処へ舞うの?航路も見えずに

黒い黒いものばかりが眼に入り
侵食されてくんだ指先から爪先から
白い白いものは消え失せ
途方もなく続くどす黒い夕闇
真白きものが見えなくなる漆黒

嫌いだ黒きものなんて
嫌いだ黒きものなんて
侵食される
呑み込まれる
僕らができるのは最大限の抵抗

2016年7月22日金曜日

明日へ

なあなあ
他人(ひと)の人生汚す権利がどこにある?
心無視して引きずり回すとかそういうさあ
なあなあ
お前に聞いてんだ
そこで正義振り回してるお前にだ

人を脅して何が楽しい?
人を殺して何が楽しい?
笑えない冗談並び立てるくらいなら

見えないだろ未来が
それはあんただけじゃない
それはあんただけじゃない

心に宿したナイフなんて捨てて
明日へ歩き出せよ

2016年7月21日木曜日

color

似たようなエナメルに足突っ込んで
何処へ行くの?誰思うの?
同じcolorが街に溢れ出してく
それじゃ虹色にはなれない

おぼつかない足取りで
パタパタと歩く君から
月日はいつの間にか流れて
気が付いた時には単色の世界

七色に輝く空は
一体何処へ逃げたの?

画一的に襲われて
逃げ込んだ先に色はあるか?
不機嫌を貼り付けた顔が
横並んだその場所には

泳ぎ着いた楽園に
赤はあるか?青はあるか?緑はあるか?
もしあるのなら虹を描けてよ

似たようなエナメルに足突っ込んで
何処へ行くの?誰思うの?
同じcolorが街に溢れ出してく
それじゃ虹色にはなれない

2016年7月15日金曜日

遥か彼方

強欲が支配する世界へようこそ
ささやかな幸せじゃ飽き足らず
他人(ひと)の幸せをも奪わんと
その牙をたてる

餌食になるのは善か悪か
それすらわからないまま
捕らえては奪い盗る

今日こそはその強欲を奪い去り
捨ててしまえればいいのだけれど
遥か彼方

なぜ欲を振りかざす
なぜ途方もなく幸せを求めるのか
終わりのない旅であるのに

人は他人(ひと)と違うことを望み
人は他人(ひと)と同じことを望む
その矛盾が強欲を掻き立てるのか

捨ててしまえ 捨ててしまえ
争いを呼ぶ強欲など
捨ててしまえ 捨ててしまえ
ささやかな幸せだけ残して
遥か彼方へ

2016年7月5日火曜日

ひとり

助け求める人もいないだなんて
ほんと馬鹿みたいだなとか思ってるなら
なんとかすればいいのだけれど
なんやかんやで一人でも大丈夫だなとかいう
思い上がりみたいな感情せり上がって
とどのつまり未だひとり

家族だって友だちだって仲間だってなのだから
物理的には一人なんてことはないのだけれど
心は孤独と手繋いでて
これからもきっとひとり

心や脳みその中なんて見えないからな到底
結局のところみんなひとり
心ん中はそっとひとり

それぞれの正義

この世は不条理だ
その不条理も愛すべきかな
何故あなたがいかなきゃならなかったのか
いまだ解明できない疑問符
つい手が出そうになるかな
悔しくて哀しくて
この怒りどこに持っていこうか

恨み恨まれ負の連鎖(ループ)
どこまで繋がってんだこの鎖
ぶった切ってしまってもいいかな
身勝手な正義とか振りかざして
けれど互いにそれぞれの正義

2016年6月21日火曜日

嫌われ者

ああ 何度も何度も間違ってんだろうな
空気読んでるつもりが掻き回してるだけでさきっと
馬鹿みたいな気遣いが
回り回ってご迷惑おかけしてますみたいな

嫌われるのは日常で
慣れてるはずなのに
ほら傷ついた顔してる

嫌われ者だものって
現実は受け入れなきゃ
わかってるけど難しいのね
ほらまた
嫌われてなんぼだとか言いながら
この世の終わりみたいな顔して俯いてんだ

2016年6月20日月曜日

涙雨

浮かぶは涙雨
さらりゆれる背中にさよなら呟いて
遠ざかってく姿も見えないみたいだ

ひとつひとつ時を重ねて
ふたつみっつ流れて行く景色を
視線で追う横顔に
トクトクなる鼓動隠しながら
いつまで隣にいられるだろう

迷い日々は過ぎ行き
儚くも溶けてなくなるみたいに
ありもしない"永遠"とか
願いたくなってしまうのかな

浮かんでは消えて
雲みたく流れてく空を
見上げたときには時すでに遅しで
光は涙雨

"ing"っていう現在進行形
いつか全てが思い出に変わるのだろう
その日まではただ
心寄り添ってたいから
上がってく脈拍
どれだけ抑え込めるかな

枯れ行く花には水をあげよう
少しの時でも
このひとときが永らえるように

瞬きは一瞬で
反射するのも間に合わずだきっと
虚しさの向こうに
明日を見るんだ

涙は全て委ねればいい
こっちの分の笑顔もあげる

浮かんでは消えて
雲みたく流れてく空を
見上げたときには時すでに遅しで
光は涙雨

浮かぶは涙雨
さらりゆれる背中にさよなら呟いて
遠ざかってく姿も見えないみたいだ

2016年6月9日木曜日

俯いて見上げた空に見えたのはあなたでした

時が経つのは早いもので、一体あれから何年経ったのでしょう。
一歩一歩、確実とは言えませんが、一日一日を自分なりに歩いています。
恥ずかしいところは見せられぬと、自分で自分の頬を叩きながら、進んでいるような日々です。
あなたは言いましたね?あの時私に。
だから私はこうして生きているのです。
悲しみさえ覆い尽くしてしまうような、暖かく麗しい日々がやってくればいいのだけれど、こちらは苦しみや哀しみで覆われてしまいそうな雲行きです。
そちらはどうですか?きっと華やかなのでしょう?
だってあなたがいるのですから。
未練がましくも、こんな手紙を書いては丸めて、書いては丸めてを繰り返しています。
あまつさえ、もうあなたに届いているんじゃないかだなんて思い耽りながら。
このようなことを繰り返していながら、散々と書き散らしながら、結局はこの一言だけしたため封をして、あなたに送るのでしょう。

俯いて見上げた空に見えたのはあなたでした。