2016年1月21日木曜日

ミエナイコタエ

応えのない雄叫びが騒ぎ始める夜半
滴のない涙が音を立てて渦巻いてく

何故生きてる?
何故生きてる?
何故生きてる?

抜けない闇の向こうには
別世界拡がってんだきっと
知る由もないその次元には
必死こいて走ったって追いつきゃしない

何が使命だ?
何が使命だ?
何が使命だ?

開いた扉の先に待ってるのは
天使か悪魔か妖か
見えない姿に翻弄されるんだ

何故生きてる?
何が使命だ?
ってか使命ってなんだ?
本当にあるのか?
こんなちっぽけな輩に使命なんて

何故生かされてんだ?って
ミエナイコタエに惑いあぐねる

2016年1月19日火曜日

侵食

時々ふと聞こえてくるんだ
静かに忍び寄るそれの気配
昇りゆく光が支配する明け方まで
所構わず現れては薄ら笑い

気付いた頃にはもう遅くて
それは悠然と飛び廻り
漆黒に埋もらす

溶解速度遅いその黒は
光に溶けても溶け残り
積もり溜まっていくばかり

白い炎は聞こえない
黒い氷が煩く騒ぎ
侵していく

喜怒哀楽奪い取られ
残るのはこの無表情かな

蓄積されてくその黒が
侵していく
オカサレテク・・・

2016年1月18日月曜日

黒色の滴

明日の空に広がる青は
あなた繋いでいくの?
あなた解いていくの?
いずれにしろその青に
僕は触れられない

雫こぼれた涙色
いつの日か晴れる日は来るだろうか
降り続く雨はいつか止むと誰かが言った
その言葉は信じていいの?

心の水分すべて絞りとるように
締め付け溢れてく青は遠く

その手を掴み飛んでいければ
苦しみも一緒に飛んでいくかな
最後にみせた笑顔に
甘えてしまった僕を許して

遠ざかってく青のグラデーション
口を開けたブラックホール
吸い込まれてく身体留められずに
真っ逆さま堕ちてく

色を失った瞳から
溢れ出すのは黒色の滴

輝きを失くした世界はモノトーン
遠ざかってく輝きに届く光もなくて
沈殿した黒に心染めてく

明日の空に広がる青は
あなた繋いでいく
あなた解いていく
その青に
僕は触れられない

2016年1月12日火曜日

やにわに響く影

目の前を通り過ぎる人影
儚く散りゆくそれを
ただ見つめるだけしかできないの

僕らはただ今日を生くだけ
過ぎ行く時を止めることはできなくて

蒼白くなってくあなたを
手をこまねいて見つめるしかないの

儚く散り急ぐ時を
胸に抱きいくよ
衝撃で枯れた雫
流れゆくまで

慟哭のように響き渡る遠くで
幻のようにこの胸に流れ込む

あなた叫ぶ声に
応えることも許されないの

刹那に堕ちゆく時の
魂(こころ)抱いていくよ
やにわに鳴り響いた鐘の音が
途切れるまで

薄れゆく気配に差し伸べた手は
虚しく行く先を失って
ただ結末を手招くだけ

儚く散り急ぐ時を
胸に抱きいくよ
衝撃で枯れた雫
流れゆくまで
やにわに鳴り響いた鐘の音が
途切れるまで