2016年6月9日木曜日

俯いて見上げた空に見えたのはあなたでした

時が経つのは早いもので、一体あれから何年経ったのでしょう。
一歩一歩、確実とは言えませんが、一日一日を自分なりに歩いています。
恥ずかしいところは見せられぬと、自分で自分の頬を叩きながら、進んでいるような日々です。
あなたは言いましたね?あの時私に。
だから私はこうして生きているのです。
悲しみさえ覆い尽くしてしまうような、暖かく麗しい日々がやってくればいいのだけれど、こちらは苦しみや哀しみで覆われてしまいそうな雲行きです。
そちらはどうですか?きっと華やかなのでしょう?
だってあなたがいるのですから。
未練がましくも、こんな手紙を書いては丸めて、書いては丸めてを繰り返しています。
あまつさえ、もうあなたに届いているんじゃないかだなんて思い耽りながら。
このようなことを繰り返していながら、散々と書き散らしながら、結局はこの一言だけしたため封をして、あなたに送るのでしょう。

俯いて見上げた空に見えたのはあなたでした。

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