やみを徘徊する瞳は
何処へゆくの?なにを辿るの?
行く末は見えなくとも
気圧されるように歩み歩み
濁った心抱えて
何処へ舞うの?航路も見えずに
黒い黒いものばかりが眼に入り
侵食されてくんだ指先から爪先から
白い白いものは消え失せ
途方もなく続くどす黒い夕闇
真白きものが見えなくなる漆黒
嫌いだ黒きものなんて
嫌いだ黒きものなんて
侵食される
呑み込まれる
僕らができるのは最大限の抵抗
なあなあ
他人(ひと)の人生汚す権利がどこにある?
心無視して引きずり回すとかそういうさあ
なあなあ
お前に聞いてんだ
そこで正義振り回してるお前にだ
人を脅して何が楽しい?
人を殺して何が楽しい?
笑えない冗談並び立てるくらいなら
見えないだろ未来が
それはあんただけじゃない
それはあんただけじゃない
心に宿したナイフなんて捨てて
明日へ歩き出せよ
似たようなエナメルに足突っ込んで
何処へ行くの?誰思うの?
同じcolorが街に溢れ出してく
それじゃ虹色にはなれない
おぼつかない足取りで
パタパタと歩く君から
月日はいつの間にか流れて
気が付いた時には単色の世界
七色に輝く空は
一体何処へ逃げたの?
画一的に襲われて
逃げ込んだ先に色はあるか?
不機嫌を貼り付けた顔が
横並んだその場所には
泳ぎ着いた楽園に
赤はあるか?青はあるか?緑はあるか?
もしあるのなら虹を描けてよ
似たようなエナメルに足突っ込んで
何処へ行くの?誰思うの?
同じcolorが街に溢れ出してく
それじゃ虹色にはなれない
強欲が支配する世界へようこそ
ささやかな幸せじゃ飽き足らず
他人(ひと)の幸せをも奪わんと
その牙をたてる
餌食になるのは善か悪か
それすらわからないまま
捕らえては奪い盗る
今日こそはその強欲を奪い去り
捨ててしまえればいいのだけれど
遥か彼方
なぜ欲を振りかざす
なぜ途方もなく幸せを求めるのか
終わりのない旅であるのに
人は他人(ひと)と違うことを望み
人は他人(ひと)と同じことを望む
その矛盾が強欲を掻き立てるのか
捨ててしまえ 捨ててしまえ
争いを呼ぶ強欲など
捨ててしまえ 捨ててしまえ
ささやかな幸せだけ残して
遥か彼方へ
助け求める人もいないだなんて
ほんと馬鹿みたいだなとか思ってるなら
なんとかすればいいのだけれど
なんやかんやで一人でも大丈夫だなとかいう
思い上がりみたいな感情せり上がって
とどのつまり未だひとり
家族だって友だちだって仲間だってなのだから
物理的には一人なんてことはないのだけれど
心は孤独と手繋いでて
これからもきっとひとり
心や脳みその中なんて見えないからな到底
結局のところみんなひとり
心ん中はそっとひとり
この世は不条理だ
その不条理も愛すべきかな
何故あなたがいかなきゃならなかったのか
いまだ解明できない疑問符
つい手が出そうになるかな
悔しくて哀しくて
この怒りどこに持っていこうか
恨み恨まれ負の連鎖(ループ)
どこまで繋がってんだこの鎖
ぶった切ってしまってもいいかな
身勝手な正義とか振りかざして
けれど互いにそれぞれの正義