2016年11月29日火曜日

時の棲家

今宵、時の棲家
逃げ込んだ先にみたのは
息ひそめる眼(まなこ)
瞳模様はうらはらに
温もり求め揺れ動く

差し伸べようかこの手
奪おうかその寒さ熱さで

戸惑いに彷徨うは鐘の音
気が付けば暮れゆくよいの中

誰思う君は
この熱を求めんと
左右に揺れ動く

引き出そうかこの腕
抉じ開けるようにその熱さ

惑わず求むれば隙間から
差し込む光が創る影のように

今宵、時の棲家
逃げ込んだ先にみたのは
息ひそめる眼(まなこ)
瞳模様はうらはらに
温もり求め揺れ動く

2016年11月7日月曜日

神経細胞

幸せがひとつ降ってくると
なんだか不安が掛け算されてさ
代償が取られるような気になるよな
そんなことばかり過ぎって夜な夜な

恐怖に怯えるニューロンは
いつも楽しさから悲しみ連れてくる
回路がひかれてんだなもう
嬉しさが淋しさ連れてくる

冷たく笑顔を紡いでは突き放してく
幸福なんてそんなものさきっと

そんな風に言い聞かせてさ
ほらバランス測ってんだ