2017年11月14日火曜日

止まない雨

どんなに心が壊れても
生くしかないんだろう?

暗い顔ぶら下げて
誰も近づきゃしないさ

遠ざかってくみんな
遠ざかってくすべてが

薄ら笑う声も
光のない冷たい眼差しも
吸収しようすべて
たとえ止まない雨だとしても

2017年9月2日土曜日

歓喜の歌

時とともに過ぎていく日々を
歓喜の歌で彩れるのは一体どのくらいだろう
時とともに過ぎていく日々を
悲壮なメロディで締めくくるのはどのくらいだろう

当たり前のように過ぎていく日々が
尊く思えるように
当たり前を愛せるように
積み重なる欲を壊せ

生きてるということは
それはいずれ死ぬということで
それが今なのか遠い未来なのか
わからぬまま見えぬまま
一日一日を積み重ねてく

大きな愛で塗り固め
日々を終えていけたらどんなにいいだろう
明日という真っ白なキャンバスを
愛の色で塗りつぶせ
そして最後には歓喜の歌を叫ぼう

2017年7月13日木曜日

イラッ

価値観 縛られ
文句こぼす 唇
連ねてく 日々
辟易する 頭脳
疲弊する 今日
短くなる 明日

2017年7月8日土曜日

ごめん

いらない いらない
わかりながらもあるんだここに
長く永く あるんだここに

知ってる
もうなくなってしまえばって
でもあるんだここに

ごめんね、ごめん

2017年6月20日火曜日

いてはいけない存在が
いま此処に存在してるのかな
誤って取り上げられた魂は
何処へ戻ることでもなく
此処に居る

誰だってそう
間違うことはあるでしょう
だからきっとこれは
創造主の謬り

2017年6月13日火曜日

破壊

"お前は冷たい"
脳内に響き渡る声ゞが言う
じめっと纏わりつく空気のように
ゆっくりとゆっくりと侵食する

そうなのでしょうきっと
口を揃えて皆が言うなら
さぁいま認めよう
"私は冷たい"と

瞬間
終ぞ蝕まれていく神経に
一体いつ迄耐えようか

口を揃えた声ゞは
"自分たちは温かい"というのだろう
それでもなお

2017年6月9日金曜日

Rolling sympathy

並べ立てた御託
隙間埋めるように
乱暴に放り投げた朝
これ日常

呆れるように吐くため息
思考白く染めて
盲目を増やしてく

際限ない自由は
終わりのない孤独だ
尻尾じゃれて回るように
ただ今はRolling sympathy

2017年5月19日金曜日

ダークネス

非情にも過ぎゆく時を
追いかけるでもなくただ流され
無表情に見つめる先に
一体何があると言うの?

醜く歪む心
苛まれる嫌悪に
追い討ちかけた鐘の音
突き堕とされた先は何処へ向かうの

次々に去ってゆく灯
その度に沈めた焔
やがてなくなるのでしょう
残された闇とともに

2017年5月10日水曜日

妄想カラー

スカイブルーの絵の具撒いたような空
織り成すハレーション
虹のヒカリは何処へ差すの

遠慮がちに蒔いた種
芽を出すのは何時ぞや
そんなことも知らず
弱い心で「育てよ」と

モノクローム空
セピア色の街
色褪せた世界紡ぎ
織りなす 妄想カラー

星から取った光散りばめて
さんざめく夜を創ろうか

朝焼けは2色のグラデーション
キャンバスには3色の夕空

モノクローム空
セピア色の街
色褪せた世界紡ぎ
織りなす 妄想カラー

鈍色の空に
ぶちまけて虹色カラー

2017年5月6日土曜日

なんてことない文様を
描き 連ね 重ね 幾重に

闇夜 過ぎる風が
頬をかすめゆく刹那
伝い堕ちる滴
指先で掬う

夜毎舞い踊るは艶(あで)に
姿隠す漆黒は時に短く
かすか光 手繰り寄せば暁(あかつき)

2017年5月5日金曜日

透明なキャンバス

遠き日々を想う
酔いしれるような光景(けしき)もなくて
眉をひそめるような眩さもなく

時を巻き戻せるとしてもきっと
戻ることなく生くのだろう
見えないその向こう側へ

深い闇越えて
光探してた背景画
描いては破り棄て
透明なキャンバスを探すのだろう

味気ない過去(みち)を過ぎ
続いてく未来(みち)は幾重も重なって
惑う足もと
進むこともできずに

祈るように見つめたその先に
ダークグレーの空が光る
堕ちゆく光掴まえて
朽ちゆく明日へ投げ込もうか

深い闇越えて
光探してた背景画
描いては破り棄て
透明なキャンバスを探すのだろう

2017年4月28日金曜日

薄衣

朝靄かかるころ
時としてそれは
この身隠す絹のようで
赤に染まる眼(まなこ)
現(うつつ)より遠去ける

如何程かとも分からぬまま
解せない脳を叩き起こし
あどけない笑顔を送る君を
この瞳(め)に焼き付けよう

薄衣へ伸ばす手を
その手で引き寄せてさ
そうして微笑んでて

2017年4月20日木曜日

Fake = True

止まらない空
やまない雨
漂う甘い香り
酔いそうな光り
どれもきっと現実で
どれもきっと虚構なんだろ

2017年3月6日月曜日

抱えこめよ

"何てあの子は勝手なの?"
自分勝手な魂が叫ぶ

所詮人は皆自分勝手
だけど それでいい
きっと それがいい

人は人 自分は自分さ
それは普遍な感性

人それぞれで片付けたらいいじゃない
ちょっとやそっとイラつこうときっと
仕方ないって思ったが勝ち
どのみちストレス抱え込むなら
争い避けて抱えこめよ

2017年2月27日月曜日

傲慢な魂は、これ以上何を望む?

時々怖くなるんだ心が
明日がある
何気なく当たり前に明日が来る
それだけで
ただそれだけで幸せなのに

これ以上何を求める?
傲慢な魂は
醜い祈りの果てに見えるのは
強欲で穢らわしい成れの果てか?

これ以上何を望む?
何故愛を請う?
恍惚は突如として恐怖に包まれ
青白い光が全身を巻き込んでく

もう戻ることは許されないの?
真っ白なの頃には
その願いこそが
傲慢だと教えているのだから

2017年1月11日水曜日

飛べよ

明日へ響け
この声
光纏って飛んでけ
あの彼方へ

叶わぬならそれもそれ
潔く在りたいんだ
遠くとも

響かせる水は
大きな海原かそれとも

形振り構わずもいいだろう
ならば辿り着くまでしがみつけよ

飛び立つ空は
無限の宇宙かそれとも

響かせろよ明日へ
飛んでいけよ遥か彼方
無謀に向かって