非情にも過ぎゆく時を
追いかけるでもなくただ流され
無表情に見つめる先に
一体何があると言うの?
醜く歪む心
苛まれる嫌悪に
追い討ちかけた鐘の音
突き堕とされた先は何処へ向かうの
次々に去ってゆく灯
その度に沈めた焔
やがてなくなるのでしょう
残された闇とともに
スカイブルーの絵の具撒いたような空
織り成すハレーション
虹のヒカリは何処へ差すの
遠慮がちに蒔いた種
芽を出すのは何時ぞや
そんなことも知らず
弱い心で「育てよ」と
モノクローム空
セピア色の街
色褪せた世界紡ぎ
織りなす 妄想カラー
星から取った光散りばめて
さんざめく夜を創ろうか
朝焼けは2色のグラデーション
キャンバスには3色の夕空
モノクローム空
セピア色の街
色褪せた世界紡ぎ
織りなす 妄想カラー
鈍色の空に
ぶちまけて虹色カラー
なんてことない文様を
描き 連ね 重ね 幾重に
闇夜 過ぎる風が
頬をかすめゆく刹那
伝い堕ちる滴
指先で掬う
夜毎舞い踊るは艶(あで)に
姿隠す漆黒は時に短く
かすか光 手繰り寄せば暁(あかつき)
遠き日々を想う
酔いしれるような光景(けしき)もなくて
眉をひそめるような眩さもなく
時を巻き戻せるとしてもきっと
戻ることなく生くのだろう
見えないその向こう側へ
深い闇越えて
光探してた背景画
描いては破り棄て
透明なキャンバスを探すのだろう
味気ない過去(みち)を過ぎ
続いてく未来(みち)は幾重も重なって
惑う足もと
進むこともできずに
祈るように見つめたその先に
ダークグレーの空が光る
堕ちゆく光掴まえて
朽ちゆく明日へ投げ込もうか
深い闇越えて
光探してた背景画
描いては破り棄て
透明なキャンバスを探すのだろう