2017年5月19日金曜日

ダークネス

非情にも過ぎゆく時を
追いかけるでもなくただ流され
無表情に見つめる先に
一体何があると言うの?

醜く歪む心
苛まれる嫌悪に
追い討ちかけた鐘の音
突き堕とされた先は何処へ向かうの

次々に去ってゆく灯
その度に沈めた焔
やがてなくなるのでしょう
残された闇とともに

2017年5月10日水曜日

妄想カラー

スカイブルーの絵の具撒いたような空
織り成すハレーション
虹のヒカリは何処へ差すの

遠慮がちに蒔いた種
芽を出すのは何時ぞや
そんなことも知らず
弱い心で「育てよ」と

モノクローム空
セピア色の街
色褪せた世界紡ぎ
織りなす 妄想カラー

星から取った光散りばめて
さんざめく夜を創ろうか

朝焼けは2色のグラデーション
キャンバスには3色の夕空

モノクローム空
セピア色の街
色褪せた世界紡ぎ
織りなす 妄想カラー

鈍色の空に
ぶちまけて虹色カラー

2017年5月6日土曜日

なんてことない文様を
描き 連ね 重ね 幾重に

闇夜 過ぎる風が
頬をかすめゆく刹那
伝い堕ちる滴
指先で掬う

夜毎舞い踊るは艶(あで)に
姿隠す漆黒は時に短く
かすか光 手繰り寄せば暁(あかつき)

2017年5月5日金曜日

透明なキャンバス

遠き日々を想う
酔いしれるような光景(けしき)もなくて
眉をひそめるような眩さもなく

時を巻き戻せるとしてもきっと
戻ることなく生くのだろう
見えないその向こう側へ

深い闇越えて
光探してた背景画
描いては破り棄て
透明なキャンバスを探すのだろう

味気ない過去(みち)を過ぎ
続いてく未来(みち)は幾重も重なって
惑う足もと
進むこともできずに

祈るように見つめたその先に
ダークグレーの空が光る
堕ちゆく光掴まえて
朽ちゆく明日へ投げ込もうか

深い闇越えて
光探してた背景画
描いては破り棄て
透明なキャンバスを探すのだろう