ある日開いた1ページ
そこにあるのは尖った刃
捲る度に大きくなる刃は
知らずこの心(み)傷付ける
いつの間に空いた穴は
赤黒い涙貯め
溢れ出さないように
また深くなっていく
愛情を疑う者を
人は薄情者と呼ぶのでしょう
どれだけ傷を抱えているかなぞ
憂慮することもなく
一足一足進めれば
沼にはまっていくように
下へ下へと
少しずつ引き込まれてゆく
いつの間に開いた罅(ひび)は
光る刃を受け入れて
抉るように刺さるそれを
易々と飲み込んでゆく
愛情を疑う者を
人は薄情者と呼ぶのでしょう
どれほど痛みに耐えてきたかなぞ
ついぞ知ることなく
悪意浴び続けた泉に
咲く花は無いというのに
愛情を疑う者を
人は薄情者と呼ぶのでしょう
負った傷癒すことすらままならず
堪え忍ぶ心なぞ知る由もなく
時を駆けるような夕空
瞬く間に過ぎてく日々
足りない時間(とき)が
思い人ふらり
幻想のように現れ
悔いだけを残して消える
過ぎ行く時を指折り数えた
それはすぐに早くなるのに
虹のように姿を消す
燻る熱はどうしようもなく
体内を駆け巡る
焦りだけが焼け残る
消えたい消えたい
生きたい生きたい
矛盾に苛まれ
足りない足りない
命の刻(とき)が
眩しいくらいの冬空
乱反射する煌めき
艶めく肌に魅える輝き
許容範囲など遥か超えて
瞬く間に通り過ぎる日々よ
ありもしないと最初から
諦めてた日々取り戻すように
ひとときの夢と知りながら
鵜呑みにしてしまおう
今は
薄暗く淀んだ過去(せかい)
差し込んだ灯火は
吸い込まれそうな瞬き
微睡みの余韻に惹かれて
愛しさは銀河さえ超えていく
掴み取ろうと誓いながら
心支配してた諦め投げ捨て
ひとときの夢にはしないと
真新しい近い胸に
君と
たとえ信じ難くとも
この手離すつもりなどないと
教えてくれる温もり
たとえ信じ難くとも
微かに見える不安さえも
呑み込んでしまおう
掴み取ろうと誓いながら
心支配してた諦め投げ捨て
ひとときの夢にはしないと
真新しい近い胸に
君と
ありもしないと最初から
諦めてた日々取り戻すように
ひとときの夢と知りながら
鵜呑みにしてしまおう
今は
この恋 一方通行 いつまでも どうしたって
振り向いてもらえやしないんだ
努力が足りないのかな 僕の
どんなに思っても届かない僕の思い
君にはまるで聞こえてないみたい
視線すら分けてくれやしない
どうしたらいい?
何を直せば君はこっち 見てくれるの?
ひと目でも
この恋 一方通行 いつまでも どうしたって
振り向いてくれないんだ 君は
ねぇMusic どうしたらいい?
君振り向かせたいんだ 一度でも
それでこの身朽ちても
愛してくれなんて言わないから
振り向いてくれないか?
ねぇMusic
遠くの空に泣くのはなぜ
溢(こぼ)した涙はどこへ行くの?
その心 閉ざしてしまったのは
疲弊していく日々の中で見た闇
嘘が嘘つきを呼んで
黒に黒を上塗りしてく
嘲笑の波に埋もれて
このまま死んでしまうの?
遠くの海に笑うのはなぜ
誰に向かって微笑んでるの?
何度洗い流しても消えない
穢れに狂い果てた先の光
偽りに照らされて
開かなくなった瞳
遠くの空に泣くのはなぜ
溢した涙はどこへ行くの?
虚構の世界でどこへ行くの?
洗い流してくれないか
この涙も 穢れた魂も
明後日を生きるために
せめて
雨よ
洗い流してくれよ
涙じゃ
流せないから
赤黒く染まった心臓
半透明にするくらい
天井に伸ばした
わけもなく伸ばした
その手掴みたくて
ただ
雨よ
洗い流してくれよ
光じゃ
流せないから
青白く光る闇を
歩いてくみたいに
白と黒の間
佇めよ
倒れるまで
雨よ
洗い流してくれよ
涙じゃ
流せないから
赤黒く染まった心臓
半透明にするくらい
雨よ・・・
洗い流してくれよ
光じゃ
流せないから青白く光る闇を
歩いてくみたいに