2019年12月17日火曜日

無題

何故あなたはそんなに無情なのでしょう
何故そんなに容赦無く試練をお与えになるのでしょう
さぁここからと踏み込んだ一歩を
嘲笑うかのような夜明けを与えて
高いところで笑ってらっしゃるのでしょう
どんな意味があると言うのですか
今度は何を求められているのですか
何度歯を食いしばっても足りないとおっしゃるのですか
いつからあなたは残酷の代名詞になったのでしょう
幸せを運ぶ天使だとそう信じていたのに
でもこれだけは信じてもいいですか
今回も乗り越えられる試練をお与えになったのだと
そう
信じてもいいですか

2019年7月22日月曜日

言霊


真実の言葉は心を揺り動かす
偽り混じりの言葉は心を冷めさせる

音声に乗せて感情は伝わる
波を打つように心へと真っ直ぐ


飛んでった言葉は
時に刃となり人の命さえ奪う

無責任に言葉を放つな
無責任な言葉で人を殺すな

2019年6月28日金曜日

虚無


なんだか
嫌われるために生きてるみたいだ
もう諦めたけれど
諦めたはずだけれど
どうしようもない虚無感

昨日までは明るかった
声は明るかった
何が起こった?
私は何をした?
なんだっていうんだ?

わけがわからず
広がる戸惑い
終わらない疑問符

なんだか
嫌われるために生きているみたいだ・・・

2019年5月14日火曜日

時に走る

痛む耳を塞いだ
時が、止まった

耳を塞ぐ手を解いた
時が、走り出した

抉られる心
血を流しながら
走り続けた

痛む耳を晒しながら
走り続けた

容赦無く晒される
羞恥
遠慮なく降ってくる
硝子片

耐えかねて耳を塞いだ
時が止まる

耳を塞ぐ手を解いた
ふたたび時が走り出す