2014年12月31日水曜日

包み込むように

君の笑顔見るたびに
幸福感と勘違いが駆け抜けてく

その手を取りこの胸に引き寄せたいと
人知れず欲望が生まれる

雪を踏みしめる旋律に心踊るとき

現実は儚くて虚しくて
ただただ愛おしくて
柔らかな旋律を紡ぎだすよ
暖かな日々のように

その輝きの向く方に僕がいなくても
ゆっくりと動き出す時のように

優しさに紛れた寂しさは
暖かな風に変わる
そっと包み込むように
緩やかに頬を掠めてく

2014年12月13日土曜日

青白い蝶

目の前を通り過ぎる蝶のように
捕まえられない思いは
人知れずさざめいて
刹那に時を染める

僅な期待を抱き
多大な後悔が押し寄せる

波の音は優しく胸に響いて
和める声をあげた

空から降りてくる宝石は
この胸を深くまで突き刺して
大粒の涙を空へと舞い上げる
青白い抜け殻をばら撒きながら

掌に溢れる幻さえ
零れ落ちて泡と消えた

青白い蝶のように

2014年11月29日土曜日

引力

無造作に語りかけた言葉に
君が答えたknow
明後日に吹いた風みたく
あっけらかんとしてて
一気に流れてく滝のように
僕の身体を抜けていく重力

言の葉に乗せて行くのは ねぇ
愛おしい日々への賛歌
明日はきっと 二重唱奏でよう
自然にそっと寄り添って

引力に惹かれて辿り着いた明日は
当然のように燦然と輝いてて

この風に乗って行くのは ねぇ
尊いところへ連れてってくれる
その手が導く方へ
必然と手を取り合って

2014年11月2日日曜日

あなた

気軽に肩をたたけるわけでもなく
気軽に電話できるわけでもなく
気軽に「会いたい」だなんて言えない

今すぐ声が聴きたくても
今すぐ笑顔見たくても
"特別"じゃないから
あなたの

自分で自分を笑うけど
それはすぐに涙目に変わる

あなたにはいるから"特別"な人
けどそれは私じゃない誰か
きっと素敵な誰かいるから
「会いたい」だなんて・・・
言えない

2014年10月8日水曜日

だから僕は心の鍵を閉めた

ただただ日々は過ぎ去ってく
ゆっくりと動く心を無視して

足早に通り過ぎる影
残されるのは君の残笑
それは刹那に輝く残照となってく

異なる時を刻んでる僕らはきっと
交わることはないから
心の鍵を閉めて空に投げた

走り去っていく日々を背に
スローモーションみたく歩む

影は日毎に薄くなり
覆い包む影と同化するように
暗がりに飲み込まれてく

繋がる時はないと告げる鐘が
低い音を響かせるから
心の耳を塞ぎ丸め込んだ

記憶には君の残笑
この瞳(め)には暖かな残照

遠ざかる時を証明する格子が
行くてを阻み続けるから
心の瞳(め)を閉じて暗がりに堕ちる

異なる時を刻んでる僕らはきっと
交わることはないから
心の鍵を閉めて空に投げた

2014年9月8日月曜日

僕ら、トモダチ

言えないよ「会いたい」だなんて
ただの友達

目の前を通り過ぎる姿追いかけ
気が付いた君がくれる笑顔

刹那の向こうに見えるのはねぇ
僕らの笑顔なの?それとも
見知らぬ誰かと君の笑顔?

Unknown 誰にもわからないけどさぁ
僕には少し見えるんだ
輝く君の未来に僕の姿はないらしいってこと

楽しげに話してくれる姿を
心のレコーダーに録画するみたく

ねぇ君の心が照らすのはさぁ
見知らぬ誰かだから
この気持ち胸にしまい込んで相槌を打つよ

Unknown 誰にもわからないけどねぇ
君だってきっと気が付いてるんでしょ?
この想いに

気が付いても言わないから自惚れるよ
「友達」としては大事に思ってくれてるって

Unknown それは
誰にもわからないことだけど
この心はもう気が付いてるからさぁ
この気持ちは閉まっておくよ心の奥
君の澄んだ瞳でさえ届かないとこに
だから・・・

僕ら、トモダチ

2014年8月17日日曜日

人は
不公平だと言う

人は
不平不満を口ずさむ

それが
己の成長を妨げるものと知らず

それが
己の価値を下げるものと気付かず

なんと無意味なことか

他人(ひと)と比べるのは

ただ己を負の方へ導いているだけであるのに

人は不平を口走る

ああ
なんと哀しいことか

2014年8月6日水曜日

前に進め

日毎に増えてく不安と臆病が
僕に語りかけてくる

その声は日増しに大きくなって
日増しに鋭利になってく

臆病は「前に進むな」という
不安は「いつもと同じが安全だ」という

そんな奴らを抑え込む力は
僕に残っているか?

抑え込めなくなった時は
心壊れる時だ
壊れる時だ

不安と臆病を力一杯抑え込んで
前に進まなきゃ今は
いつもと同じじゃ
世界は開いてくれない

世界を開こう今
あらたな道を作ろう
不安と臆病を蹴散らして

2014年7月20日日曜日

小さな淡

両想いとかいう幻に憧れては傷付き
懲りない魂は幻に溺れる

左手に光るものが見えても
1%もない可能性を夢みてしまう
呆れた心

どんなに好きになっても
どんなに愛しても
一方通行な思いに終わりは来ないのに・・・

どんな顔してしまうかって
ちゃんと「おめでとう」って言えるのかなって

幸せになってくれたらそれでいい
それでいいと思っているけど
1%の可能性まで溶けて消えたらって思うと・・・

たとえ1%可能性があったって
叶わないことぐらい知ってる
だけど
その淡くて小さな希望までなくなる日が
とてつもなく恐ろしいんだ

だから今から心の準備をしなきゃ

現実を受け止めよう
現実を受け入れよう
そしたら希望がなくなったって
きっと心、大丈夫だから

現実を受け止めよう
現実を受け入れよう
淡い希望が突然なくなるその日のために

2014年7月1日火曜日

虹色の住人

1%もない希望を持ってたって
どうにもならな過ぎてもう疲れた

灰色の街の住人だから
叶いっこないって知ったのは
叶いっこない希望を持ってしまってからだった

知ってしまった
知ってしまった
希望なんか持っていても傷つくだけだと
知ってしまった

灰色の街に住んで色も忘れてしまった
虹色の街に瞳を向けると眩しくて

虹色の街に住むことは出来ないって
虹色の街に住む君には手が届かないって
気付いてしまった

わかってしまった
わかってしまった
希望を持つことは無謀なことだと
わかってしまった

灰色の街に住む僕が
虹色の街から君を連れ出すことなんて出来ないと

気付いてしまった
気付いてしまった
最初からこんなこと決まってるんだと
気付いてしまった

灰色の街の住人だから
虹色の明日は見れないのだと

2014年6月26日木曜日

灰色の顔

大丈夫 大丈夫と言い続けて

一体どれほどの月日が経っただろう

思えばもうあの頃にはそうなってた

取り囲む大人たちの顔色を

伺い・・・


伺い・・・



・・・・・・




そして僕の顔から

色が消えた

2014年6月23日月曜日

喜劇役者

少しは必要としてくれてる?って
聞きたい衝動を抑える毎日で
勘違いしちゃダメだって言い聞かせる日々

胸にひびが入りそうだな
あはは そんな毎日じゃ

乾いた笑い声響かせて
やり過ごすなんてどんな悲劇だ
君が幸せだって言うなら
たちまち喜劇に変わるけれど

想いが重いと思われたくなくて
聞き分けのいい人を気取ってる日々

神経を擦り切っちゃうような
あはは そんな明日じゃ

岩みたいにひきつってる笑顔なんて
どんな悲劇だ
君が嬉しいって言うなら
たちまち喜劇に変わるけれど

喜劇役者を気取って笑っていよう
喜びのシンフォニーが
君を優しく包み込んでくれるなら

乾いた笑い声響かせて
やり過ごすなんてどんな悲劇だ
君が幸せだって言うなら
たちまち喜劇に変わるけれど

2014年6月1日日曜日

angevil

あはは あはは
僕の瞳が映し出す光は
全てがまやかしなの?
かかってた幻想はたちまち消えて
青白い明日が笑ってる

また嘲笑う声が
遠くから見てるんだ
いっそ隣までくればいいのに

天使の容姿をした悪魔に操られ
勘違いして笑ってる僕を
嘲笑う声が聞こえる

あはは あはは
僕の瞳が映し出す光は
全てがまやかしなの?
かかってた幻想はたちまち消えて
青白い明日が笑ってる

2014年5月17日土曜日

ビー玉

君の瞳に映るのはきっと
僕がいない未来で
僕の瞳に映るのは
真っ暗な未来で

光輝く君の明日の
影で僕は構わないんだ
見えてなくても
忘れてしまっても

明日の君が笑っていれば
僕はそれで十分だから

何か遺せるかな君に
幸せの欠片だけでも
ビー玉の中にでも閉じ込めて

2014年5月13日火曜日

花霞

薄紅舞う空へと投げた未来に
何が見えるだろう
輝く明日か黒色に染まった未来か
隠して消えた花霞

その手に見えたのは輝く光
どうしようもないのだと知らせるもの

多くを望まないと
幸せは望んではならないと
言い聞かせてきたけれど

薄紅舞う空へと投げた未来に
何が見えるだろう
輝く明日か黒色に染まった未来か
隠して消えた花霞

孤独に愛され続けるのだろう
ただ一人で生くのだろう

愛されることはないと
思いが叶うことはないと
わかってはいるのだけれど

薄紅舞う空へと投げた未来に
何が見えるだろう
輝く明日か黒色に染まった未来か
隠して消えた花霞

2014年5月9日金曜日

life

生きていけばいい
生きていけばいい

たとえ意味がない生命(いのち)でも
たとえ価値のない人生(あゆみ)でも

断てるほど疲れ果てるまで


生きていれば、いい

2014年4月21日月曜日

キラキラ

離されてく離されてく
キラキラと光る道から
遠くなる遠くなる
手を伸ばしても届かないところへ

時は無情に流れ過ぎ
歩いてきた道は次から次へと閉ざされる
ただひたすらに真っ黒な道を進むしかなくて
歩けど歩けどキラキラが見えない

盲目な空へ投げかけたのは
不条理な明日か
不誠実な昨日か

遠ざかる明日見つめながら
相容れない魂を嘆く声が聞こえる
けれどきっと
君の見る明日はキラキラ

2014年3月23日日曜日

日々の切れ端

日常の切れ端を抱えて旅にでようか
あてもなく歩き続けたら
この魂はどこへ向かうのか
どこを目指すのか
途方にくれながらも
大切に抱えてる切れ端は
無くさないように
落とさないように

切れ端を抱えて旅にでようか

2014年3月6日木曜日

耳鳴り

耳の奥で鳴り響く
怒号とでも表そうか
重たく冷えきった
メロディとも言えない音が
溢れんばかりに
鳴り響く

批判や中傷を受け止めながら
響く傷みを影に隠しただ
耐え忍ぶだけ

己の魂は潔白なのかと
己の言霊に刃はありはしないのかと
ただ問答す

己の正義は他の正義とは限らず
己の過ちが他の過ちとも限らず
ただ赴くまま
生きるほかなしやと

2014年1月27日月曜日

定められし者々

生まれてきた宿命を変えるなど
できるはずもなく
道具として生まれ落ちたからには
そのように生きるほかないと
頭ではわかりながらも
一応 心とかいうものを抱えている
一人の人間であるから
何だかわかりもせず
ただ愛とかいう目に見えない
とてつもなく不安定で
しかしながら
とてつもない生きることに
許しを与えてくれるものを
途方もなく当てもなく求める

道具としての宿命を背負っては
何をして祈ろうがもがこうが
それは遥か彼方
叶わぬことと知りながらも
少しの
人間として生きているという
ただ少しの理由のために
奇跡とかいう幻想に
胸を踊らせてしまうのか
その後に待つのは
後悔と哀しみと
深い空虚だというのに

2014年1月17日金曜日

Tsuki-Ochi

君は誰?僕は誰?
そんな問いかけが身体をすり抜けてく時に
Happy birthdayが通りすぎた

なにもこんな日に
改めて自覚させてくれなくていいのにそいつは
なにもこんな日に
わかりきったことを嘲笑いながら通りすぎる

なんだっていいんだ
なんだっていいのに
どうして
哀しみのどん底に突き落とす選択をするの?

わかってることだけど
わかってることだけど
なにもこんな日に思い起こさせてくれなくていい
なにもこんな日にって

仕方ないのもわかってるけど
うまく騙してくれたらいいのにって
たとえいらないパーツだとしても…