2016年5月11日水曜日

君の世界、僕はいない

にわかに騒ぎ出す木々を
霞め往くさえずり
揺ら揺らときらめく色が
瞳(め)に入(い)るときにはもう遅いの

過ぎてく影を見ながら憂うのは
君か 僕か
時に虹を架け
ワープでもできたら間に合うのかな

止まらない日々を
止まらない明日を
掴まえられぬまま僕だけ立ち止まる
この世界に君 残したまま

おしゃべりな風が抜けてくのを
頬で感じながら
ひらひら舞い往く音が
聴こえたときでは手遅れなの

すれ違う匂いに感じる杞憂は
誰のものか
結び目を解(ほど)いて
溶け 流れてたらいいのかな

終わらない日々に
終わらない明日に
辿り着けぬまま彷徨い続ける
君の世界に 僕はいないの

堕ちてく闇に引きづられる
もたつく足では足掻くのままならずに

終わらない日々に
終わらない明日に
辿り着けぬまま彷徨い続ける

止まらない日々を
止まらない明日を
掴まえられぬまま僕だけ立ち止まる
この世界に君 残したまま

君の世界に 僕はいない

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